1/16 ゼロコロナの「カラクリ」 (2)

続きです。

 知っておくべきは、政策として打ち出された「社会面清零」を、中央からの指示を受けた現場官僚が、
何とか達成するために人民を欺く方策を考え出したことである。
 「社会面清零」は感染の可能性が高い集団を密集させて収容するので、感染リスクは高くなり、
感染爆発が起こりかねない。
 数値目標を達成するためには、いかなる犠牲も厭わないとも言える方策だが、これに異論を唱えることは
反動分子とされ、階級の敵と決めつけられる。

 西安市では他の問題も起きている。家庭に閉じ込められた人々の食料不足である。ロックダウンが
1週間を過ぎた頃から、ネットで食料不足を訴える声が溢れだした
 飢えた人がルールを破って外出すれば警察等に見つかり、取り押さえる事件が起き、食料の値段は
法外に引き上げられた。「野菜を売る奴らが国難に乗じて金儲けをしている」との強い恨みを盛った
投稿も出た。西安市民が得る野菜は通常の10倍以上の値段が付いている。

 12月29日、ある小区にトラックが着き、野菜や肉5キロが詰め込まれた180袋がおろされ、この小区
の住人180人がリレー式に運んで配られた様子がニュースになった。ニュースを見た人がこの住所を
調べたら、陝西省の公務員官舎であることが分かり、この特権活用に非難が起こり、騒然となった。

 中国政府が1月4日のゼロコロナに拘るのは、2月1日の春節時の「人民大移動」と2月4日から始まる
冬季五輪に悪影響を与えないために、逆算した結果で期限が決められた。欧米の「ウィズコロナ」に
倣った政策に転換すべとの論は、ネット紅衛兵のバッシングで黙らされた。
 2020年の武漢ロックダウンは習主席の成功体験である。いち早くコロナを封じ込め、経済を回復基調
に戻したという自負がある。こんな中、冬季五輪が開かれる。五輪自体がすでに「ぼったくり男爵」達の
「利権運動会」に成り下がっている。

 厳しい内容でしたが、これで終わりです。

1月16日   終戦直後の「配給」を思い出した  T.HoSoDa