9/30 Bar （Cierre de emergencia Ⅲ）

Barは「バル」と読み、喫茶店と居酒屋が一緒になったような店である。スペイン人の一日は、「バルに始まって、バルに終わる」と言われる。
朝ここでクロワッサン等で朝食を摂り、午前１１時に小皿料理をつまみ、午後１時からここ等で昼飯を食べ、夕方また何かをつまみ、夕食は
午後９時からというのが一般的スペイン人の生活である。

　外出禁止令で全部の飲食店が閉鎖された。これが市民にどんな衝撃を与えたか、ご想像頂きたい。スペインには郊外型のショッピング
センターは無く、小さなスーパーが散在する。
　入客数の制限と、１．５米間隔で並ぶので、長い行列が出来た。やっと店内に入ると、両手に消毒液を掛けられ、ポリエチレン手袋を渡される。
商品を直接手で触らせないためで、どのスーパーでも厳格に守られた。

　自分の豆腐店では、入店を２人に制限し、入口にアルコールスプレーと手袋を用意した。日本食材も置いているが、客は三分の一迄減った。
その理由は「食品の買い物は自宅から５００米以内で」という規則があったためである。遠くから豆腐を買いに来ても、検問の警察官が住所
を見て、「５００米以上離れているので、戻りなさい」と言われる。本気で取り締まった警察官もたくさんの感染者を出した。危険を覚悟で取り
締まった訳である。

１０月も続けますが、次が終わりです。

９月３０日　　そこまでやっていたとは知らなかった　T.HoSoDa