9/22 中国の都市封鎖

「医療ニュース｜m3.com」からの引用で、配信は毎日新聞社で、２０２１年９月２０日です。要約します。

　中国では新型コロナウイルス感染の国内発生ゼロが一定期間続き、長期間に渡り封じ込めに成功して来た。
しかし、７月下旬にデルタ株が南京市に流入し、国内感染者集団が発生した。

　中国のコロナ撲滅作戦はすさまじい。８月４日北京にある自宅から数キロ離れた大型団地で１人の感染者
が発生した。この確認は午前６時４０分だったが、その日の内に周辺のオフィスビルを含む団地全体が封鎖された。

　この団地にはIT大手のオフィスビルが数多くあり、高級マンションも多くある。封鎖が決まると、団地内の
２，５００所帯の住人は、団地の外に一切出られなくなった。決定が急だったため、配達に来ていた出前
配達員や家庭教師等十数人も閉じ込められた。

　8月１１日にこの団地を見た。周囲には当局による黄色いテープが張られ、社区民委員会（町内会に近い公的組織）
の関係者が十数メートル間隔で立っていた。これらの人々が出入りや異変を見張る。団地内の移動は自由で、
団地内の店で食料品を買ったり、注文したりして外から取り寄せることも可能だった。この封鎖は３週間続いた
。
中国の保健当局は「早く、厳しく、範囲を広げた対応」により、「デルタ株の感染も４―６週間で拡大させず沈静化
させる」と自信を持って話していた。実際、7月下旬に南京市から各地に拡大した感染を、約５週間で沈静化させた。
しかし、９月１０日に福建省でデルタ株の発生が確認され、9月１５日には同省内３都市で１５２人の感染者が
見つかった。保健当局は市民全員にＰＣＲ検査を実施するなど、必至で抑え込んでいる。

９月２２日　　T.HoSoDa