7/23 コロナ探知犬　第７４回カンヌ国際映画祭（２）

続きです。

　フランス国内では鼻咽頭液が主流ですが、映画祭では唾液が使われました。唾液は３０分以内に飲食や歯磨きをしていると、
正確な結果が得られないので、鼻咽頭液の検査も並行して行われました。

　１５分で結果が分かる抗原検査は、カンヌ市内の薬局で受けることが出来ました。こちらは、フランスの健康保険証がある人は
無料ですが、それ以外の人は有料です。

　開幕の前日から、「コロナ探知犬」２匹が投入されました。発汗から嗅ぎ分ける能力を持った犬で、この訓練は１５日で終了し
、どんな犬でも使えるそうです。

　今年から物理的接触の大幅に減らす手段も実行されました。従来は、取材パスと一緒に大量の紙資料が渡されましたが、
今年からそれを無くし、上映チケットに至るまでオンライン化されました。

　開催日、レッドカーペット上で、ゲストの俳優等が、マスクをせずに、ルールで禁止になっていたお互いの頬を近づけるフランス流の
挨拶をしました。これがＳＮＳ等で拡散され、「カンヌでクラスターが発生した」の噂が流れ、その打消しに関係者は躍起となりました。

　劇場内では、マスク着用は義務付けられましたが、席の間隔を空けることは不要でした。６月３０日から最大収容人数の制限が
撤廃されていました。帰国後の隔離期間のために、日本人を含む俳優等が出席を見送りました。そして、自身が感染して出席
出来なかった女優も居ます。

　結果として大きな混乱なく、７月１７日に映画祭は終わりました。

７月２３日　　日本にはコロナ探知犬は居ないのかな？　　T.HoSoDa